5/31の豊橋の派遣村が新聞に掲載されました。

●2009年6月1日(月)「東日新聞)

豊橋で1日派遣村相談会

各相談窓口には長蛇の列

 派遣切りや雇用を打ちきられた人などを対象にした「豊橋1日派遣村相談会」は31日、豊橋市の松葉公園、カリオンビルで開催された。同実行委員会(高島史弘会長)主催。

 松葉公園には「医療健康」「日本語」「生活」「労働」などの各相談テントが設けられたほか、昼食も提供された。受付には長い列ができ、とくに外国人家族の姿が目立った。

 相談は、生活相談や外国人の進学問題など多岐にわたった。相談員はハローワークへの誘導や各種相談窓口の確認、生活保護の申請方法など丁寧に応じた。

 名古屋市からボランティア相談員として各相談に応じた伊藤総俊さんは、岡崎、知立で行われた1日派遣村にも参加した。「3地区に参加しての印象は、相談に来る人がぎりぎりになるまでがんばってしまっていること。相談窓口が少ないことが影響していると思います。また、景気や雇用情勢はまだまだ深刻な事態にあると痛感します」と話した。


●2009年6月1日(月)「しんぶん赤旗

「外国人も生保受けられる」
愛知・豊橋 一日派遣村相談会開く

 愛知県豊橋市の松葉公園で31日、生活・労働相談や炊き出しを行う「豊橋一日派遣村相談会」が開かれました。市内の司法書士や弁護士を中心に医療・労働団体や市民ボランティアなどでつくる豊橋派遣村実行委員会(高島史弘実行委員長)が主催。生活保護の相談を中心に、110件の相談が寄せられました。

 同市は、外国人が人口比で日本一多く居住しています。相談会に訪れたのも、半数近くが日系ブラジル人をはじめとした外国人労働者でした。運営側はポルトガル語スペイン語の通訳を約20人配置しました。

 約160人ものスタッフが参加し、炊き出しでは豚汁やおにぎりのほか、日系人のボランティアによるブラジルやペルーの家庭料理が振る舞われました。

 家族と一緒に故郷の料理を食べながら「話を聞いてもらえてうれしかった」と語るのは、日系ブラジル人男性(44)。3月末にトヨタ系列の産業機器工場で派遣切りにあいました。「車を売ったり友人に借金をしたりしてなんとか今日までやってきたけど、もう限界です。外国人は生活保護を受けられないと思っていたけど、そうじゃないと相談員に教わり、明日一緒に申請にいくことが決まりました。これを機に、早く再就職先を見つけて元の生活に戻ります」と語りました。

 高島実行委員長は「大勢のかたに手伝っていただき、人間の強いつながりを実感しました。支援を今日だけで終わりにせず、継続して続け、相談会も今日の結果を踏まえて第2回、第3回と行いたいと思います」と語りました。