アースデイ愛知2008に参加してきた(JANJAN記事)

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アースデイ愛知2008に参加してきた 宮永正義 2008/04/30

名古屋市の中心部で開かれた「アースデイあいち2008」に参加した。百均やフリマ、物々交換市など50もの店が出て、普段着の老若男女で終日賑わった。

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804275921/1.php

 4月27日朝から名古屋市中区矢場町の若宮広場・カラクリ時計周辺で「アースデイあいち2008」が開催された。名古屋の人権、平和、労働問題関連の様々な市民グループと「反貧困名古屋ネットワーク」が手を結び、「LOVE&ビンボー春祭り」をキャッチコピーに、快晴の青空のもと盛大に開かれた。


古着、装身具、靴やカバン、似顔絵描きなど様々な出店も並び、ごく普通の市民が参加されていた。
 連休最初の日曜日、庶民の町・大須に近い高架下の広場で開かれた「お祭り」には出店数およそ50の「だいたい100円均一」フリーマーケットや物々交換市、歌に踊りに絶叫・詩の朗読会、労働相談に生活保護・法律相談などのコーナーも用意され、近場で楽しもうと訪れた普段着の老若男女で終日賑わっていた。

 笹島日雇労働組合などのメンバーが用意した昼の炊き出し120食もまたたくまに配食し、暖かく明るい日差しの下に、まず「いま食べるものがある幸せ」を喜ぶ笑顔がならんだ。午後3時半すぎからは都心に暮らすホームレスの方々や支援者の皆さん、共催の市民団体関係者らが名古屋で一番の繁華街を一周する、あっけらかんと明るいデモ行進も繰り広げた。


会場の一角で「炊き出し」も行われた。一般市民には少し違和感があるかも…。でも、こんな現実も直視してほしい。
 「おれたちみんなビンボーだ!」「ビンボー人集まれ!」「ビンボーだって生きている!」「胸を張って生きる権利がおれたちにだってある!」と太鼓やシンバルを鳴らし、失うものがないギリギリの境遇が紡ぎだす、こころの叫びの声を挙げていた。

 開催メンバーの1人、歯科医の鈴木成和氏がこの催しの趣旨を説明してくれた。

 「反貧困とか反戦とか、イメージが強すぎるテーマの活動だと、そのネーミングだけで一般の人たちが引いてしまう。活動の輪を広げるには、なるべく軟らかいイメージのお祭りにして裾野を広げようと、企画しました。できるだけ多くの人たちに来てもらえるように、フリーマーケットやボランティアバンドや漫談など、手作りで親しみやすい雰囲気の集会を目指しました」

 アイヌの方のブースもあり、JanJanでお馴染みの「元気溢れる」Esaman(「かわうそ」の意味)氏と話をすることもできました。金をかけず仲間とわいわい談笑しながら、それとなく貧困問題も視野に入るという庶民の催しでした。世の中、上見りゃきりなし、下見りゃきりなし。ほんとそうなんですが……。問題の根は深いです。


120食分、すべて配った今日の炊き出しの1人分。その日食べるだけでさえ困難な人たちがいるのも大都会の現実。生きるってタイヘンだ!