NO 貧困〜名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート(JANJAN記事)

テレビ塔をバックに熱唱する板谷さん。


2007/06/15
http://www.news.janjan.jp/area/0706/0706137228/1.php

前回記事:NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める

 6月9日、市内で活動する市民団体や野宿労働者たちの手で「『貧困に反対する』名古屋行動集会」が開催されました。集会の前座の企画として、名古屋の中心、久屋大通り公園、中日ビルの前の噴水で行われた炊き出しコンサートには、名古屋市内で生活する野宿労働者を中心に80人ほどの人が集まり、実行委員の人たちの手作りした炊き出しを食べながら、歌や太鼓、朝鮮雅楽を楽しみました。前日は雨でしたが、この時間はとてもよく晴れて快適でした。その後、集まった人たちと笛をならし、路上を練り歩きながら入場をした教育舘での集会は、立ち見の人、会場に入れずに外で見る人などが出るほどの盛況ぶりをみせました。約100人を越す参加がありました。

コンサートの模様

 ノリパン、板谷信彦さん、人業劇団ひらき座の人たちが噴水前でコンサートを行いました。

 ノリパンさんは、名古屋で活動する在日韓国・朝鮮人と日本人が一緒に朝鮮半島の文化を学んでいる団体です。サムルノリという、座って、太鼓やドラを使う独特のリズムの音楽を披露していただきました。小さな子供達の披露したプチェチュム(扇の舞)には、ブルーシートの上に座った、日々の苦労の滲む面々も、おもわず顔をほころばせていました。ノリパンさんは、名古屋での越冬闘争などでもよくみかけるのですが、民族の文化を守りつつ、このような集会にも連帯の意思を表してくれるその姿勢は、とても「カッコよい」と思います。

 板谷信彦さんは、名古屋の隣、愛西市のシンガーソングライターの方です。反戦や反万博、ブッシュ・安倍の歌など、レパートリーも豊富で、方々で活躍なさっています。この日も、多数の歌を披露していただきました。ギターを鳴らしながら「つる、つる、つる、つる、つるもおうぜ、一人ならばナメられる、みんなでつるめばビビられる」「たたかわなければやられっぱなしだ」と、集会への熱いメッセージを歌いあげていただきました。会場からの飛び入りでのセッションもあり、とても愉快でした。

 ひらき座さんは、戦争や社会問題をテーマとした公演を、名古屋で80回以上もしている劇団です。今回は、和太鼓を披露してくれました。東北地方の太鼓でしょうか?太鼓は日本を代表する文化のはずですが、いざ聞くとなると何処の地方のものなのかがわからないものです。威勢のよいかけ声とともに、和太鼓の音が、久屋大通り公演一帯に、とてもよく響いてしました。さながら、これから厳しくなってゆくだろう状況に備えて、みんなの結集を呼びかける陣太鼓のようです。
 
 みなさんの熱演を、私の隣でみいてた、よく炊き出しを利用する野宿労働者の方(60代)は、「今日のような炊き出しは、気持ちもいいし、とても楽しいね。集会も大切だけど、こうした催し物もあると、(出向くのに)足が軽くなるよ」と語ってくださいました。配られた炊き出しは、マリネ風のサラダとおにぎり。サラダは、涼しい風のなかでいただくと心地よく、おにぎりはとても大きく、食べがいがありました。


関連リンク:
朝鮮・韓国民族打楽器チーム「ノリパン」
人業(ひとわざ)劇団ひらき座
6月9日『貧困に反対する』名古屋行動集会


(Esaman)