NO 貧困〜名古屋行動集会(5)女性が見た移民、非正規雇用、在日の女性苦しめる貧困の背景 (JANJAN記事)

左から、朴美順さん、森千香子さん、菊

Esaman 2008/03/29
http://www.news.janjan.jp/area/0803/0803223309/1.php

前回記事: NO 貧困〜名古屋行動集会(4)「貧困は自己責任じゃない」と街頭で訴え
名古屋市で3月初め、「反貧困」を掲げる市民団体が「貧困と女性・移民」問題の講演集会を開いた。講師は3人の女性。フランスの郊外で6年間、フィールドワークを行って移民への差別の実態を調べた森千香子氏。非正規雇用の女性問題にも取り組み、東海地域の外国人、特に女性の問題を研究している菊地夏野氏。在日朝鮮人1世の老いた女性を支える施設の管理者、朴美順氏だ。3氏は、それぞれの体験、研究をバックに、様々な女性を苦しめる貧困の背景を語った。会場の参加者も、力の入った講演に熱心に聞き入り、活発な質疑応答を繰り広げた。

目次
1.階級社会フランスで見た移民労働者への差別
2.男性こそが「女性を考える」主役だ
3.在日1世のハルモニたちの生活を見つめて
4.真剣で活発な参加者の質問受け止めた講師たち

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 名古屋市の中心部にある「伏見ライフプラザ」で3月1日、「貧困と女性・移民を考える講演集会」が開催されました。主催は、名古屋で貧困問題に対抗するアクションを起こしている反貧困名古屋ネットワークです。

 会場に入ってしばらくすると、少し暗くして映像が流されました。白いベールをかぶった年配の女性、昔の苦労を話す人たち、落書きのある壁の前で遊ぶ子供たちなどが映し出されます。移民として移住したアフリカ系の人たちの映像のようでした。

 「よい暮らしができると思っていたのに、とても安い賃金で働かされてきたことを後悔した。(女性は)言葉もわからず、家庭から出ることができなかった」などが話されました。いつもの反貧困活動や市民運動の集まりとは、少し趣の違った演出に驚きました。短い映像の上映のあと、まず初めに主催者の挨拶として、同ネットワークの長谷川市郎さんが、次のように挨拶されました。

 「現在、貧困問題が拡大していますが、これは日本だけの現象ではなく、ほかの国や地域でも似たような問題が起こっています。また、貧困問題は社会のいろいろな人たちを襲っていますが、とくに女性や移民労働者の現実に、とても厳しいものとして出てきていると思います。私たちは、このような国際的な貧困を生み出しているシステムを解明して、立場の違う人たちも手を取り合って、反貧困の運動をつくっていくことができるようにこの集会を設定しました」。

 この挨拶のあと、パネラーの方が、ご自身の活動分野や体験ついて、順に話をされました。以下に概略を紹介します。


階級社会フランスで見た移民労働者への差別〜森千香子さん(南山大学講師)

 貧困の問題は、一国(だけ)では考えられません。日本と同じ構造の問題が、フランスをはじめ、いろいろな土地で起こってきています。これは、経済の南北格差の問題ともいえる問題です。今日は、比較の対象としてフランスの問題をお話したいと思います。

●社会システムの中心になってきた「貧困」問題
 私は6年間、フランスの郊外でフィールドワークをしました。3年前に暴動で起きたことで有名になった地域です。このフィールドワークを通して、貧困の問題や移民、民族的マイノリティの排除の問題が、特定の地域に隔離されてゆき、都市空間の中で新しい構造的問題が作られてゆく問題に関心をもっています。

 何年か前に愛知県に住むようになってからは、外国人が多く住む公営団地などでフィールドワークもしています。まず大きな問題としては、冷戦体制が崩壊してから、貧困の問題も構造が変化している、と思います。日本では、フランスのような暴動は、突発的に起きた事件として扱われていたようですが、これは実は違います。

 過去にも、若者と警察の衝突は、何度となく起きています。具体的な数字を挙げますと、90年代だけでも341回の暴動が発生しています。フランスだけではなくて、ほかの国でも程度の差こそあれ、同じような暴動は発生しています。

 都市空間における警察と若者の衝突は、世界各国で見られる問題で、大きな問題構造の上流に貧困問題があり、その下流で暴動が発生していると考えてよいと思います。それは、もちろん労働市場の問題や、福祉国家から夜警国家への変化も大きな問題としてあると思いますが、より重要なものとして居住空間の問題もあると思います。

 居住空間の問題とは、フランスの郊外、あるいはアメリカのハーレムのように、貧困の集中するゲットーのような地域が生産されることがありますが、それだけでなく、たとえば野宿生活をするという「居住の状態」が、安定した就労機会へのアクセスを難しくする、というようなことも含まれると思います。

 また、今日の「貧困」の新しさは、いくら景気が上向いても貧困は解決しないだろうという点にあると考えています。いままでは、景気がよくなれば貧困の問題は減少したり解決すると思われてきました。

 それが、ここ30年くらいで変わってきたと感じるのは、もはや貧困問題が「社会から取り残されることの問題」ではなく、貧困が社会システムの中心に位置して、システムをアクティブに機能させる役割を果たしている、ということです。いま私たちが生きている社会では、かつてのように貧困が社会の周辺の問題ではなくなってきています。むしろ、社会の最先端に「貧困」が存在している社会になってきている、と思います。


●都市の郊外に集中するマイノリティ
 フランスの都市の郊外には貧困と移民が集中しています。そして失業率が大変高い。フランス全国では10%前後なのですが、郊外では20%から、高いところでは50%にもなります。

 そして外国人、移民、民族的マイノリティが集中しています。移民とは、冒頭で上映していた映像にあった、出稼ぎでフランスに渡ってきた人たちで、旧植民地出身の人たち、つまり北アフリカから来た人たちです。日本でも高度経済成長期であった70年代前半までに、大量の出稼ぎ労働者がやって来て、貧困層を形成しました。

 フランス郊外では、つい2週間前にも暴動がありました。郊外と言うと、暴動という側面に目がいってしまいがちで、貧困層は男性ばかりだと思ってしまいますが、実際には、女性と子供が大変多い地域です。住民の3割が20歳未満で、母子家庭の世帯も多く存在します。

 このように、郊外には女性は多いのですが、一方で、政治やメディアのなかでは、郊外に住む人たちの中の、女性については語られてきませんでした。移民の第1世代には、確かに単身の男性が多かったので、そのイメージが強い。ところが、実際には第1世代が定住したあとに、家族を連れて来たりして女性も多数住んでいるのですが、男性が外で働き、女性が家庭内で働いていて、姿が見えなかったのです。

 そうやって、女性は外に出ないので、言葉が分からない。言葉が分からないので家に閉じこもってしまう。このような証言が、冒頭で流して映像でも出ていましたが、その証言をした人に限定されるような個人的問題ではなくて、郊外にある移民の家庭では、かなり一般的に発生している問題です。

●労働運動、女性運動からも取り残されてきた移民女性
 フランスは全人口の10%が移民です。フランス国籍を取得している人も多いので、実際の数は、もっと多いと思います。移民の人たちはみな底辺の労働者だったので、70年代までは移民の問題は労働運動のカテゴリーで取り組まれていました。

 ですが、移民の女性は家庭内労働をしていたのですが、当時の労働運動の規定する「労働者」ではない人が多く、労働運動でその課題が扱われることはありませんでした。また、フランスはフェミニズム運動が強い国であるにも係わらず、移民女性の問題は長い間、無視されてきました。

 それは、移民女性の生活が、フランスのほかの女性たちの生活条件とかけ離れていたために、議論の対象にもならなかったことが原因です。同時に、移民女性の少なくない部分が、フランス語ができずに社会参加の機会が奪われていたという問題も、大きく影響しています。

 男性は外で働いているうちにある程度フランス語ができるようになるわけですが、女性にはそのような機会はまれです。のような原因で、社会から「見えない」存在になっていたとしても、移民女性が問題を抱えていなかった訳ではありません。


●移民に立ちはだかる就職差別の実態
 資料に用意した表は、フランスの企業における履歴書差別の実態です。これは、フランス名、アラブ系名、などのいろいろなカテゴリーごとに、企業への就職活動のために履歴書を送って、実際に面接に呼ばれる確率を表にしたものです。

 白人男性、フランス名、パリ在住の人の場合、面接に呼ばれる確立は258人中75人です。
  白人男性、フランス名、パリ近郊在住の人、258人中69人、
  白人男性、フランス名、「ゲットー化した」郊外在住の人では、258人中45人と  なります。

 この差だけでも大きな違いですが、これが
  アラブ系男性、アラブ系の名、パリ在住の人になると、258人中14人まで下がり  ます。

  75/258 白人男性、フランス名、パリ在住
  69/258 白人男性、フランス名、パリ近郊在住
  45/258 白人男性、フランス名、「ゲットー化した」郊外在住、
  33/258 白人男性、フランス名、パリ在住、乱れた身なりの写真
  20/258 白人男性、フランス名、パリ在住、50代
  14/258 アラブ系男性、アラブ系の名、パリ在住
   5/258 白人男性、フランス名、パリ近郊在住、障害者

 この調査では、年齢による差別や障害による差別も調べられている一方で、移民女性については、まったく調べられていません。差別を議論する場でも、移民女性は忘れられた存在となっています。

●フランスの移民女性を苦しめる差別
 いままで見た来たとおり、フランス社会は移民社会に差別的で排他的です。そして、移民コミュニティ内部でも、女性に対する差別があります。外からの差別に対抗するために、コミュニティ内部での結束を強化するために、民族的伝統的規範が強まる傾向にあります。

 そのような構造の中で、移民女性は2重に差別されてゆきます。この点については、日本における在日朝鮮人コミュニティでも、家父長制的な価値観が強化される、などの事例で、似た構造はみられたのではないかと思います。

 また、パリ郊外では、家庭が崩壊してしまっているケースが多いのも、特徴です。失業、生活苦で夫が家庭を維持できなくなり、男が家族を捨てて出てゆく。パリ郊外の公営住宅では3分の1以上が母子世帯。片親世帯の95%が母子家庭です。母子世帯には25歳以下の若い母親の世帯が多い。

 フランスでは1ヵ月あたり617ユーロ(10万円以下)が最低生活ラインなのですが、この貧困ライン以下の生活をしている家庭がとても多くなっています。このような困難が多いなか、政府は対策を講じるかというと、そうではなくて、ネオリベタカ派サルコジ大統領の就任以来「自己責任」が強調され、よりひどい差別を強いられています。

 家庭の事情や差別などもあり、このような貧困家庭の子供には、学校をドロップアウトする子供もすくなくありません。このような子供をもつ家庭を支援するのではなく、子供を管理できない母親が悪いので、子供が不登校の場合には母子手当を減額するという法律の「改悪」なども行われています。

●問題スリ替える「良い移民」と「悪い移民」の宣伝
 フランスの移民女性は、貧困問題のシワ寄せだけでなく、教育などの行政の機能不全のツケを支払わされている存在だと思います。政府は責任の所在を個人化することで、問題と責任の所在を隠しています。このような社会情勢で一方、新しい女性運動が移民女性の間で広まり、注目を集めています。その中でも代表的な運動が、「売女でもなく服従する女でもなく」という名前の運動です。

 この運動は、2003年2月にパリ郊外の貧困地区で生まれました。郊外で移民女性への暴力や差別が深刻化していることに対して、地元の移民女性たちが声を上げ、その後、5週間にわたってフランス各地で郊外の移民女性の平等を求めてデモ行進をおこない、一気に注目を集めました。

 しかしこの運動は、暴力をふるう地元の男性だけを批判するものではありませんでした。この運動は同時に、このような郊外の状況の背景として、深刻な貧困や社会における移民全般に対する根強い差別意識を原因と位置づけ、フランス社会全体が変わらなければ、コミュニティ内部の性差別も解決しないと主張する、広い射程をもっていたのです。

 ところが、フランス社会、特に政府の反応がどうだったかというと、このようなフランス社会への根本的な批判には耳を傾けず、「フランスに同化したい移民女性が、イスラームの伝統的価値観にしがみつく移民男性のせいで、苦しんでいる」、と運動の問題意識を矮小化して、運動を手なずけようとしたのでした。草の根から出てきた運動を、政府が自分達の都合よく利用するという手法は、フランス政府がよくやる「手」といえると思います。

 それは、移民女性に注目が集まるようになって言われるようになった、「貧しい移民にも、よい移民と悪い移民がいる」という言説にも現れています。

 フランス社会、フランス的な世俗的な価値観に同化しようとしている人は「良い移民」として登用し、フランス的な価値観に染まらない人たちを「悪い移民」として排除してゆきます。この「売女でもなく服従する女でもなく」がメディアで注目されるようになった時にも、「フランスの価値観に同化しようとしている女性は『良い移民』、そうしようとせず、イスラームの伝統を女性に押し付けようとする男性は『悪い移民』」という図式が作られました。

 このような表現がなぜ問題かというと、郊外にはひどい貧困があり、未解決の問題が山積みで、それらが性差別の背景に影響を及ぼしているのですが、先に述べた「いい移民vs悪い移民」の図式は、こうした郊外の問題の背景にある政府の政策の責任を棚に上げ、すべてを移民の持ち込んだ文化、つまりイスラームが問題であるという風に、問題がスリ替えられてしまうからです。

 これは、社会経済的な問題を文化の問題にスリ替える詭弁ですが、原因を異なる文化に問題にスリ替える言説は、日本でもみられる問題ですから他人事ではありません。このような議論は、貧困という共通の課題をもって運動をしている人たちの間に、分断する力を働かせてしまいます。

 フランスの内閣には移民出身の大臣が3人入っていますが、全て女性です。ここにもある意図がみられます。自分たちは差別をしていない、というアリバイとして採用している可能性が高いのです。

 貧困の問題を文化問題とハキ違えたり、男女の問題にしてしまったりして、貧困の間問題をスリ替えてゆくような議論は、貧困問題に関わる人たちの連帯を阻む、大きな問題です。このようなスリ替えといかに対峙し、どう運動を作ってゆくかが、私達の課題であると思います。


男性こそ「女性を考える」主役だ

●菊地夏野さん(女性ユニオン名古屋執行委員、名古屋市立大学)
 わたしは名古屋に来て、4年目になります。東海地域の在日外国人の問題、とくに、在日外国人女性の問題を調査しています。社会学ジェンダー論を中心に扱っています。

 今日の集会の課題としては、女性マイノリティの問題に関心があります。少しづつ女性差別が改善されているように見えますが、巧妙になっているだけで解決していない問題が多いのです。

 特に在日女性、ニューカマーであるフィリピン、ブラジルの女性の問題、貧困の問題における女性の問題は解決していません。マイノリティ女性の問題は、見落とされがちになります。どのように解決してゆくか(考えること)が大切です。

 最近、話題になった問題としては、沖縄の問題があります。沖縄で暮らす女性の抱える問題には、本土とは大きく異なる側面があります。基地と性暴力の問題です。

 つい最近も、米兵の性暴力事件が最近も起きました。しかし、被害の女性は告訴を取り下げました。 これをどう考えたら、いいのでしょうか?

 2週間前に辺野古に伺ったのですが、地元の住民が来るのは難しいというお話も伺いました。私が話しをした人も本土からの人たちが多く、辺野古の地元の人たちは、なかなか参加していませんでした。基地がなくなると、収入が減るという定説、あるいは反対すると居づらくさせられるなどの壁があることが原因です。

 そのような沖縄の女性の状況の中で、性暴力に抗議した女性へのネット上の中傷もたくさんあります。先日の米兵による性暴力の被害者の方も、このような、社会に存在するプレッシャーから、訴えを取り下げたのではなかったか、と思います。

 沖縄の基地問題でよくいわれるのは、基地がないと経済的に自立できないという問題です。しかし、島の中心部分を基地が大きく占めているのだから、基地の存在そのものが経済発展を阻害しているのです。基地の問題は、沖縄だけの問題ではなく、それを押し付けている日本社会全員の問題です。

●「女性問題」とは誰の問題なのか?
 本日の集会のテーマを「移民・女性を考える」と聞いて、当初、悩みました。一体、誰が「移民・女性の問題」を考えるのでしょうか?。「女性を考える」のは、暗に男性が考えるということになるのではないでしょうか? だとすれば私の立場はどうなるのでしょうか?

 男が女を考える女性論というのは、これまでたくさんありました。そこで考えられた女性像は、「かわいらしい」など抑圧的な女性らしさが強調されたものや、男性のとっての都合の良い女性像が多かったと思います。

 私は「女性を考える」ということではなく、「ジェンダーを考える」という言葉を提案したいと思います。「女性を考える」というと、女性が問題を抱えていて、解決は女性がする、という方向になってしまいますが、それでは問題は解決しません。

 このような発想が出てしまう、実は上のほうからものを見ている男性自身にも、女性問題の解決を考えてほしいと思います。男性こそが女性の問題、ジェンダーの問題を考える主役ともいえるのです。

 ジェンダーとは格差の問題です。格差とは一つには、つまり貧困をあらわしている言葉です。格差とジェンダーの関係を、皆さんと一緒に考えたいと思います。

●隠ぺいされる「ジェンダー問題」
 まず、お手元に配布した資料にある通り、男性の方が労働時間は長いのですが、家事時間は女性が圧倒的に多くなっています。女性の「家庭時間」には、家事労働が相当数含まれています。この時間を労働時間に含めると逆に、男性よりも長い女性の「長時間労働」の実態が判ります。

 これは貧困の問題であると思います。「ワーキングプア」という言葉がありますが、女性の長時間労働の現状は、ワーキングプアそのものではないでしょうか?。長い間、ずっと我慢して長時間の家事労働を日本の女性はやっています。やってみないと分からないのですが、家事労働はとても負担の大きい労働です。

 また、社会全体の雇用形態が変化していて、派遣労働者が増加しています。このことは社会問題として、いろいろな場面でいま注目されています。ですが、マスコミなどで取り上げられる「非正規労働」の問題は常に、若い男性の非正規労働ばかりです。これは、ジェンダーの問題を隠蔽しているよい例で、この点をよく意識して取り組まないと「問題の表面をかすっているだけ」になると思います。

 男女の賃金格差の問題は昔から大きな問題でした。女性の労働者の中での非正規の割合は、いまでも多いのですが、貧困問題が今日のように話題になる、はるか以前からこの問題は存在していました。 賃金の問題では、男性のフルタイム正規労働者を100とすると、女性のフルタイム労働者は68.8です。

 まだ低い水準ですが、少しづつ改善してきています。ですが、この賃金水準は、女性のパートタイム労働では45.2となります。男性パート労働は50.6です。

 女性の労働者の場合、雇用形態として圧倒的に多いのは、フルタイムの正規労働者ではなく、パートタイム労働者です。ところが、日本のジェンダーの問題を扱う場合には、一般的には68.8の方、つまりフルタイム正規労働者の女性の問題が扱われます。これは大問題です。

●なぜ「ジェンダー」が存在するのか?
 労働力が安いと、企業は喜びます。私は、企業が女性を安く使ったので日本は大きく発展できたのではないかと思っています。50年代、60年代の高度経済成長期、ヨーロッパでは安価な労働力として、外国人労働者をいろいろな現場に導入しました。その多くは旧植民地出身の人たちでした。

 この時期、日本では外国人労働者をほとんど入れていません。そうなのに、どうして経済発展ができたのか?、 ということが移民研究の中で指摘されています。

 実はこの時期、日本では女性のパート労働が大量に発生しています。いまでもパート労働は沢山あり、珍しいものではありませんが、このような労働形態は、昔は存在しないものでした。パート労働は高度経済成長期に発生した雇用形態です。日本の発展は女性のパート労働が支えていたのです。

●差別され続けたベテラン女性パートのケース。
 私は「女性ユニオン名古屋」の結成にかかわりました。女性ユニオンでは、この反貧困ネットワークの第2回でも話をされた坂さんの問題で、1年近く、名古屋銀行と団体交渉をしました。

 坂さんの働き方はパート労働の典型的な事例です。坂さんは50代の女性で、名古屋銀行で28年間、パートとして働いておられます。キー入力や様々な仕事をしています。口座振込みのデータ入力、管理に関わる仕事などもしていて、業務の内容に詳しいので。係長とも机を並べて仕事をしています。

 新しい係長が来ると、業務の内容を教えたりします。労働時間も正規の銀行員と15分程度しか変わらず週5日。でも、時給は900円。30年間働き続けて、時給は50円か100円程度アップしただけで、月給は83520円です。ボーナスは月給よりも低い額です。
 パート労働にもいろいろとありますが、坂さんのように重要で責任の重い仕事を任されていても、処遇は大変低い例が少なくありません。

●「バックドア」、「サイドドア」から入る移民労働者
 ジェンダーと同じく、巧妙に隠されている問題に、外国人労働者の問題があります。日本の移民とヨーロッパの移民はかなり違います。

 ヨーロッパは、移民労働者に門戸を開いており、人口比率が高くなっています。いまは住民としての外国人が問題にされていて、締め付けが厳しくなっています。一方日本は、正式に移民労働者に門戸を開いたことはありません。鎖国状態になっています。でも、どうして私たちの身近な生活で外国人労働者と接する機会が多いのでしょうか?。

 移民研究者の間では、この問題を「フロントドア」、「バックドア」という言葉で表現しています。正面玄関である「フロントドア」は閉ざし、「サイドドア」や「バックドア」から移民労働者を国内に入れているのです。

バックドア」とは、密入国の外国人や留学生としてやってきて、時間をオーバーしても働いている資格外労働の人たちを指します。「サイドドア」とは、もっと中途半端な入り口で、研修生として入国してくる人たちのことです。研修生制度は、90年代から始まったもので、もともとは途上国の人たちに技術を移転するための制度でした。この制度は、中小企業や経営者団体からの要請でどんどん緩和されていって、現在の実態としては中小企業の人手不足解消のために使われることが多くなっています。

 研修生は本国に技術を持って帰るために勉強に来るのですから、労働者として認められず、一般の労働者が持つ権利がありません。そこで、長時間の残業があったり、低賃金労働を課せられている場合が少なくありません。人によっては時給換算で350円という低賃金で労働させられ、しかもその賃金の中から強制貯金をさせれられている人もいます。

●業績絶好調の大企業トヨタが抱える大問題
 たとえば、愛知県下で起こった事件としては、TMCのベトナム人実習生6人の裁判があります。ベトナム人の20〜25歳の若い女性たちが働いていたのですが、パスポートを取り上げ、セクハラ、強制貯金、残業などのひどい状況にたまりかねて、声を上げたのです。これは東海地方で起きた問題なので、みなさん関心をもってください。

 この問題は、トヨタの下請け企業で起きています。トヨタ関連の企業では、このような問題が沢山発生しています。その一方で、マスコミでは、いまだに好業績のトヨタ神話が語られています。

 トヨタの好業績は、このような下請けの外国人の問題抜きには扱えないはずです。ですが、トヨタ関連の企業に聞くと、自分たちは使っていない、トヨタには外国人労働者はいない、といいます。これは、下請け企業で使っていて、直接雇用関係がないというだけで、実態をごまかしています。

 外国人労働者の問題のひとつのポイントは、わたしたちは問題の所在をはっきりとは知らないけれど、うすうすは感じているという点です。 みなさん、このような格差の存在は、当たり前と思ってはいないでしょうか?。

 そして、既成の労働組合は、企業との緊張関係を保てないところが多く存在します。また、男性で正規雇の人たちが労組の中心となっています。男性で日本人、フルタイム正規雇用の人が、運動の基準になっていては問題は解決しません。そのような視点から、反貧困ネットの今後の活動に期待しています。


在日1世のハルモニたちの生活を見つめて〜朴美順(パクミスン)さん(コリアンネットあいち)

 「コリアンネットあいち」というNPO法人のメンバーで、デイサービスセンター「せとマダン」の管理者をしています。「せとマダン」は、在日1世のハルモニばかり18人が利用しています。利用者には旦那さんのいる人が1人いますが、あとは1人の方ばかりです。

 私は大阪で生まれた在日ですが、民族教育は受けていません。大学で同胞の組織と出会ってから、本名を名乗ることから始まって、初めて朝鮮語を学びました。母親も在日2世ですが、民族的なものに触れないで育ちました。岐阜に引っ越して15、6年前に、朝鮮人強制連行の調査に関わりました。

 強制連行の資料作りに携わって思ったことは、女性が出てこないことです。男性の話を中心に資料がまとめられている、ということです。そこで、いつかはハルモニたちから聞き取りをしたいと思っていました。

 瀬戸市には2004年に赴任しました。はじめは朝鮮総連関連の女性同盟の仕事をしていました。 そこで気がついたのは、1人で暮らしているハルモニが多かったことです。地域の要求として、どんどん亡くなっていかれる1世のハルモニのための施設が必要でした。

●老いたハルモニたちが送る様々な暮らし
 今日は、資料としてハルモニたちの体験の記録をお持ちしました。ハルモニたちの体験には、共通するところが多いと思います。

―86歳のハルモニ。認知症あり。独居。日本人の世話にはなりたくない、と施設に入っても抜け出してしまう人です。娘さんの介護にも限界があり、日本人のヘルパーさんでは対応できず、「せとマダン」が必要な人です。「せとマダン」に通うようになって、ひきこもりが改善され、認知症の進行がかなり抑えられました。

―81歳女性。焼き肉屋さんをしていた。いまは焼肉屋の現役ではなく、仕込みを手伝っている。 お客に「あなたは北か南か」と聞かれるのが不快。「朝鮮はひとつ!」と答えることにしているとのこと。

―85歳女性。朝鮮半島では両班の家柄で、大きな家に住んでいたが、日本人にすべて燃やされてしまった。村には学校も残っていなかったそうです。瀬戸市では、81歳以上の在日朝鮮人の無年金者に毎月1万円の援助金が出ており、2ヵ月に1回、2万円を受け取っている。いろいろと苦労をしたが、「せとマダン」に通ういまが一番幸せ、こんなによくしてもらって、といつも言っている。息子の嫁も在日朝鮮人だが、嫁から「ここは日本だから朝鮮語は使うなといわれるので」デイサービスセンターで朝鮮語が使えて、とてもうれしそう。

―80歳女性。字が読めないことで社会生活に消極的になっておられて、いまだに劣等感を持っている。「せとマダン」には読み書きができない方も多いので、朝鮮の歌詞をハングルとカナで表記しているが、文字を読めない方にどう接すればよいのか途方にくれる。文字を読めない生活というのが想像を絶する。

―交通事故に遭い、骨折してしばらくデイサービスを休んで、復帰されたときにとても衰弱していた方もいる。衰弱の理由は事故だけではなかったようです。その方の息子は、北に住んでいて、娘は南に住んでいるのですが、マンギョンボン号の往来がなくなって「息子に会いに行けなくなり失望したからだ」と親しいハルモニが言っていました。

●「生きていて良かった」と思ってもらえる場を
 「せとマダン」という表記にしたのは、ハルモニたちに読み易いように、との考えからです。マダンは「場所」という意味。マダンに集まりながら、昔のことを思い出しながら、残された時間を「生きてきてよかった」、と思ってもらうことを目標に運営しています。 そして、「せとマダン」はハルモニたちのためだけではなく、在日のヘルパーにとっても大切な場所です。

 私はヘルパーになる前の実習生の時、2つの経験をしました。ひとつは、あるデイサービスセンターでお祭りがあったのですが、そのときに実習生は皆「ハッピ」を着ることになっていました。実習生として、ハッピは日本のもので着たくないのですが、着て実習をしました。そういう経験もありました。

 また、「せとマダン」の食事は全て手作りで、朝鮮のおかずをメインにしています。他のデイサービスのセンターとは、食事の内容も匂いも、全く違います。このようなことに、お年寄り達の背景にある文化の違いを感じます。

 もうひとつは訪問介護に行った時、話相手をするということで、日本人男性の話を聞かせて頂きました。戦後も、東南アジアに残って残務整理をしていた日本兵の彼はその分、年金が上乗せされていて良い生活をしているとのことでしたが、一方、ハルモニたちは無年金で苦労をしているのです。

 笑顔で話を聞きながらも、怒りがこみあげました。とても辛かったです。在日2、3世でヘルパーの仕事に従事している方も大勢いますが、会社には本名を言っていても、通名で仕事せざるをえないのが今の日本です。ある在日のヘルパーは、訪問先の高齢者から「慰安所で並んで順番を待って慰安婦を買った」と聞かされたと、体験を語っています。

 在日のヘルパーにとっても、日本人の老人の相手は辛いものが多くあります。「せとマダン」は、ハルモニたちの場所でもあり、在日のヘルパーにとってのやすらぎ場所でもあるのです。

真剣で活発な参加者の質問受け止めた講師たち

 3氏の講演のあと、名古屋の反貧困集会恒例の、おやつを食べながらの交流タイム。今回配られた「おやつ」は、米国製の硬いクッキーのようなもので、かなりの大きく、大変な高カロリーのものでした。筆者は2つ食べたのですが、胃にもたれて大変でした。交流タイムのあと、会場との質疑応答に移りました。その、主なやり取りを記します。

●「なごやふれあいユニオン」のメンバーから
 「ふれあいユニオン」で一番大きな構成メンバーーは在日ブラジル人です。研修生で来ていたブラジル人の女性労働者には小さい子どもがいて、残業は無理、と断ったら雇用期間の途中でクビになりました。そもそも、研修生は残業できないのではないのか? という問題もあるのですが、会社側は、新しく中国人の研修生が8人入ったので、残業できないブラジル人はクビにしたと言います。

 「中国人が入ってクビ」「ベトナム人が入ってクビ」という話が少なくありません。企業はブラジル人すら高いと感じて、クビを切り始めていますが、ブラジル人たちからすると「中国人のせいで」「ベトナム人のせいで」という気持ちになってしまいがちです。貧困の問題に関わる場合、お互いに文句を言い合ってしまうという問題が多いと思いますが、労働組合としてはどのように対応してゆけばいいでしょうか?

○菊地夏野さん(講師)
 日系ブラジル人は、派遣で働いている人が多いですね。労働者として入国を認められているのではなく、血統で入国を認められている。外国人労働者ではなくて、血統的に日本人と同じ資格があるということで入国しているはずです。ですが、実際には血統的なものを偽装して入ってくる人が多くいます。これは入管政策の矛盾です。社会は外国人労働者を必要としているのに、表向きは日本人だけに門戸を開くという政策をとっている事で発生する矛盾です。

 一方、マイノリティ同士の反目は、運動の歴史として、とても多いものです。私の知り合いに屋嘉比ふみ子さんという方がいて、京ガスで賃金格差の問題を訴えて闘った人です。この方は、最終的に裁判に勝ったのですが、京ガスの労働組合は男女の賃金格差の問題を言い出すと男性の労働条件を引き下げることになるから、という理由で取り上げなかったので、労組の協力なしで闘いました。

 その後、京ガスは経営悪化。そのときに屋嘉比さんは、かつて自分を見捨て、嫌がらせまでした京ガスの労組と一緒に団交に加わりました。このようなことは、なかなかできないことですが、大きな連帯を目指すためには必要な姿勢です。

○森 千香子さん(講師)
 このような問題は、日本だけではなくて世界的にみられる問題です。最終的には、南北問題という広い視野から見なければいけません。日本の企業だけでなく世界的に下請け構造が重層化して、抑圧の構造が見えにくくなっています。移民労働者の多いヨーロッパでは、ご質の件の1サイクル先の問題が発生し、80年代から欧州各国でレイシズム(人種主義)、排外主義が先鋭化しています。

 ヨーロッパの事例でも、労働条件が下の方を基準に設定されていっています。フランスでも、非正規の外国人労働者が正規の外国人労働者の下にいて、後者が前者に合わせて下げられていきます。このような構造の中、はじめは「平等の権利を」と訴えていた運動の内容が、次第に変わってきてしまったりします。

 この課題は、運動が、ずっと抱えてきた矛盾です。簡単に解決はできない、というところがスタートです。日本では、特に貧困とレイシズムの問題とどう対処するのかは、今後考えていかないといけないと思います。

●実感させられた企業の厚い「壁」
○会場からの質問
 菊地さんが労働運動などに直接関わって、特に感じられたことはなんでしょうか?

○菊地夏野さん
 団交をしていると「壁」の存在が、よく感じ取れます。考えさせられることもたくさんあります。それは、名古屋銀行との団交でもよく感じました。憲法にも書いてある「人間の平等」を、経営者側は全く認めていないのではないかと思います。こちらは皆、働いているメンバーで忙しい中、仕事帰りになんとか時間を作り出して努力して団交しているのに、銀行側は毎回決定権を持っていない人が来て「もちかえります」といっていつも話が進まない。

 たとえば、名古屋銀行との団交の中で、坂さんの労働を測定評価する作業をしてみたのですが、これを出しても銀行側は、「パートは補助的労働力、正規職員は基幹的労働力、だから格差は正当」の一点張りなのです。仕事の実際の中身についての話は、ほとんどできないのです。

 このような壁の存在に気がついたことが、直接、労働運動に関わって感じた一番大きなものでした。

○会場からの質問
 フランスの移民問題についてですが、日本の同和問題でも住んでる場所だけで差別されているというのは似ているような気がします。朴さんに質問ですが、外国人の政治参加の権利について、どのように考えていますか?

○朴美順さん(「せとマダン」管理者)
 投票権は将来的には持つべきだと思います。在日の歴史は本当に長いのですが、こんなに長い間、政治的な権利を行使できない人たちもいないのではないかと思います。しかし、どのような形の「選挙権」がいいのかは、考える必要があると思います。しかも、もっと基本的な権利が与えられていないので、そちらも問題です。「在日問題」とは、実は在日の問題ではなくて、日本人の問題です。植民地支配の問題です。1世はどんどん亡くなって、新しい感性の新しい世代が育っています。文化は残るだろうか? 変化しても残っていくと思います。

 いまの社会の問題は、価値観が単一化されていることだと思います。私の場合は、結果として在日だったというだけですが、不況になると、苦しくなると真っ先に(クビを)切られるのは在日です。名古屋市にとっても、朝鮮学校はオマケの存在でしかありません。
 なぜでしょうか? 社会に多様な価値観がないからです。私達は分断されないで、一緒に活動することが大切だと思います。

○森 千香子さん
 同和問題との類似性についてですが、空間との関連性はあると思います。フランスだけではなくて、アメリカの黒人ゲットーなど、貧困・排除と空間との関連性はどの国にも見られる現象です。このような現実に対して、行動をおこさないと意味がありません。ですが、行動したいのにできない人もいます。なぜでしょうか?

 その原因は、私たちが植え付けられてきた「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方の壁があると思います。この壁を越えて「迷惑をかける」ことを恐れず行動しなければ、連鎖を断ち切ることはできません。

 フランスは血統主義の日本と違い出生地主義の国ですから、移民のおおくも選挙権があります。しかし、移民2世3世の投票率は低く、社会的な影響力は低くなっています。

○会場からの質問
 同和問題移民問題の類似性について、お聞きします。これは、違う問題です。現象的には似ているが、同和問題は中世以来の身分差別の問題です。東海地方でも外国人労働者の街ができつつある。その周辺には、類似性がみられるかもしれませんが。

○森 千香子さん
 フランスの移民の大半は、フランスの旧植民地からフランスに渡航してきた人達です。つまり、植民地時代の身分差別、人種差別の継続と言う側面があります。すなわち、日本のニューカマー問題とは、また異なる意味で、非常に長く続いている身分差別や人種差別の問題としての側面があります。

○会場からの質問
 部落の問題とは、つまり補助金行政と日本の戸籍制度の問題ではないでしょうか?。差別解消のためと称して、戸籍の記述から○○と判定した対象に、延々と補助金が交付されつづけて、それが利権化して、問題の解決がよりややこしくなっていく。

 表面上は道路や施設がよくなって、催し物が開催されたりして、政府としても「成果」があがっているような報告ができます。しかし、差別意識のある周囲の人たちは、単に貧困をネタに対象を差別する直接の機会を奪われるだけで、差別意識そのものは残り続けます。また日本の戸籍制度は血縁・地縁関係が延々と記録されている危険なものです。この政府による「毒入りの補助金」とでもいうべきものが、問題の根幹ではないかと思います。
       
●考えさせられた「女性を考える」の主体        
 今回の集会は、会場からはたいへん積極的な話がいくつも出てきて、大変よかったと思います。ですが、菊池さんの指摘にもあった通り、「女性・移民を考える」という言葉には、「考える」主体が誰なのか、という問題に対する感覚に、やや鈍いものがあったのではないか、という気がします。

 「女性の問題を男性が考える」のではなく、「女性が色々と苦労している問題を、男性が、自分達が原因だという視点で考える」くらいの姿勢が望ましいのではないか、と思います。この問題は、男女の格差だけの問題ではなく、ほかのマイノリティの問題全般に言えることだと思います。

 最後に主催者から、4月27日に「LOVE&ビンボー春祭り」と称する、大集会を計画している、と発表されました。いままでの、集会とデモだけではなく、春の少し気候もよくなった時期に、みんなで外に集まり、愉快に楽しむ祭りにする予定との事でした。

 次回の取り組みは、ぜひとも、今回の成果を反映した、より広がりのあるお祭りを期待したいと思います。

○LOVE&ビンボー春祭り

日時:08年4月27日(日) 会場:若宮大通公園
フリーマーケット、炊き出し、生活相談、各種演奏や舞踊、街頭大行進を予定。  

http://www.news.janjan.jp/area/0803/0803223309/1.php

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