NO 貧困〜名古屋行動集会(6)耳に痛い市民の声聞いて運動の進め方を工夫(JANJAN記事)

Esaman2008/04/04

http://www.news.janjan.jp/area/0804/0803233382/2.php

名古屋で反貧困ネットワークの運動を展開する団体が、より幅広い参加者を求めて、「普通の人」たちから、運動への注文を聞いてきた。彼らが指摘した?問題点?は、「何でも反対、には乗っていけない」、「会場で発言を強制されるのはイヤだ」など、主催者側に耳の痛い内容だった。同ネットワークはこうした声を、4月27日の集会に活かしてゆく考えだ。


目次
1.「普通の人」がイヤがる「何でも反対」
2.具体的な主張には幅広い共感の手応え

具体的な主張には幅広い共感の手応え

●評価されている点
 いろいろと、耳の痛い話が多かったのですが、反貧困ネットワークについては、良い評価も、幾つかいただきました。

○ホームレスの人たちの参加があるのは大変良い。普段、接点がないので、こういったお祭りが、話をできるきっかけになると良い。
○何かに「反対」では参加できないけれど、貧乏人という接点で集まるなら、自分も同じなので共感できる。
○炊き出しをみんなで食べながら出し物を見るというのは、主義主張は別としても楽しそうなので参加してみたい。
○貧乏人はわるくない、というのは正しい。
○もってきた弁当を、座って食べられるスペースがあるといい。

 ここしばらくの聞き取りでは、特に、炊き出しをみんなで演目を見ながら食べる、という行為は、思いのほか、好印象があったようです。また、ホームレスに対するマイナスイメージも、聞いた対象の特性かもしれませんが、あまりみられませんでした。それより、「支援」の側の習性に、参加を敬遠させる要素があったようです。

 それなりの数の方が、貧乏人が集まることには興味があって、貧乏人が悪いわけではない、というのも納得できる主張のようです。広がりに限界があるのは、主張の方向性ではなくて、自分達の表現方法に原因があるのではないか、というのが、現在のところの反貧困名古屋ネットワークでの結論です。

 自分たちの活動を、「大衆行動・市民運動」と自認しつつも、実はちっとも「大衆的・市民的」ではないことが、ハードルになっているとも言えます。

 このような聞き取りの教訓から、現在、反貧困名古屋ネットワークでは、以下のような方針で、4月の行動に望もう、と協議を進めています。

○マイクを使わなくても参加ができる形を
 「参加した人、すべてが主役」という考えは、理念としてはいいとしても、その具体化が「マイクを回す」というのは、方法が乱暴なようです。それよりも、話がヘタな人でも参加していると実感できるような仕組みが大切です。
○旗指物は控えめに
 デモには、どんな旗を持っていってもいいと思いますが、マイク周辺の旗は、少し考えた方がいいでしょう。
○「反対」を連呼しない。横断幕もよく考える。
 貧困問題では「反対」するのはヘンだ、という声には一理あります。デモや市民運動の多くが「反対するだけで何もしていない」「反対することが目的になっている」という印象を持たれているようですし、実際、反対と声を出しただけで「やることはやった」という感じになっている人も見受けられます。一方、貧乏人は悪くない」「俺達は困っているぞ」「派遣会社はいい加減にしろ」など具体的なものは、多少、無茶なことをいっても参加者には受け入れられるようです。具体的な主張が大切なようです。

LOVE&ビンボー春祭り(アースデイあいち2008と協働開催)

日時: 2008年4月27日(日)
場所: 若宮大通公園・カラク時計周辺で
フリーマーケット、物々交換市、労働相談窓口、だいたい100円マーケット、ビンボー&エロ路地ーカフェ、ジャンベワークショップ、詩の朗読などを予定。

http://blog.goo.ne.jp/nagoya_p_net/